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相次ぐ男児用の子育て本出版 「息子=異性」を理解できない母親の心理を反映!! [教育]



水たまりがあればびしょぬれになるまではしゃぎ、石や木の枝は手当たり次第ポケットに詰め込む…。こんな男児ならではの行動に悩まされる母親は多い。「異性」であるわが子を理解できないという母親の心理を反映してか、最近は「男の子の育児」をテーマにした本の出版が相次いでいる。その背景と、男児とうまく付き合うための心得を聞いた。(中井なつみ)

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■考えつかないことばかり

 「何をするにも、息子にはすぐ怒ってしまう」。さいたま市に住む女性会社員(28)は、3歳になった長男の行動パターンが読めず、手を焼いている。自身が3人姉妹の長女として育ったため、水たまりで泥まみれになるまではしゃいだりする長男の行動が全く理解できないそうだ。「自分では考えも付かないことばかりです」

 こうした母親に向け、最近は「男の子の育て方」をテーマにした本の出版が相次いでいる。出版科学研究所(東京都新宿区)によると、平成27年に出版された男の子の育児をテーマにした本の点数は、女の子に関する本の約3倍。育児関連本約100冊を扱う三省堂書店神保町本店(千代田区)の雨宮雅美さんも「男児をテーマにした本は、女児のものの2倍の品ぞろえがある」という。

■悩んでいるのは私だけじゃない

 「お母さんが悩むのは当然」。保育士経験もあり、NPO法人ファザーリングジャパン顧問の小崎恭弘・大阪大教育大准教授はこう話す。小崎准教授は昨年、「男の子にちゃんと伝わるしつけ&言葉かけ」(西東社)など、約1年間の間に4冊もの「男の子の育児本」を出版。まもなく、5冊目の本が完成する。

 自身も3人兄弟の長男で、大学生の長男を筆頭に3人の息子を育てる父親だという小崎さんは、「母親にとって、異性である男児は近いようで遠い存在」と指摘する。「同じ男性である父親から見ると、男児に悩むことは少ない。同じことでも、母親と父親のとらえ方は大きく違う」そうだ。「男の子の育児本を読むことで『悩んでいるのは私だけじゃないんだな』と実感したい人が多いのでは」と分析する。

 また、20年以上の保育士経験を生かし、1月に「男の子に伝わるほめ方しかり方大事典」(宝島社)を出版したこどもコンサルタントの原坂一郎さんも、数多くの男児の育児に関する本を執筆している1人だ。

 原坂さんは「ここ数年で、特にニーズが高まった」と話す。男児と女児は脳科学的にも「違い」があることが認められてきた成果と考えられるという。原坂さんも、男の子の育て方に関する新刊を執筆中だ。

■もっとかっこよくなるよ

 では、男児とうまく付き合うには、母親はどう気を付ければいいのだろうか。

 育児講座などを開催するNPO法人子育て学協会(港区)の山本直美さんは「自分の育ってきた過程や経験で判断できないのが男児を育てる難しさ」と話す。その上で「男児は女児より言葉の発達がゆっくりなので、言葉よりも行動が先に出やすい」と指摘。うまく気持ちを伝えられないもどかしさから、思い通りに行かないときにすぐ手が出てしまうケースが多いのだという。

 山本さんは「叱るときも、男児の場合は特別な配慮が必要」と強調する。男児はプライドが高いことが多いため、人前で叱責されるなどして恥をかかせられると、「もうこの人の話は聞かない」と思ってしまうためだ。山本さんが保育士時代に男児を叱るときは、「ちょっと話がある」と集団から離し、叱るようにしていたという。また、「男児はいい意味で単純なので、『こうしてくれたらもっとかっこよくなるよ』などと自尊心を高めてあげるとうまくいきますよ」とアドバイスしている。
(この記事は(産経新聞)から引用させて頂きました)




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