快適に夏を過ごすための、人気の高機能な肌着とは? [ライフ]
春は陽気で汗ばむことが増える季節。臭いで周囲に不快感を与えると、「スメルハラスメント(スメハラ)」と非難を浴びかねない。消臭効果や冷感素材など機能性を備えた肌着を使えば、トラブルを未然に防いで快適に過ごすことができる。(玉崎栄次)
◆8割超を除去
「瞬間的に臭いを消すことができます」
総合繊維メーカー、セーレン(東京都港区)の会議室。担当者はこう話すと、ポリケースにアンモニアを噴射した。その中に、白いシャツを入れて蓋を閉めて密封し、30秒間上下に振る。蓋を開けてみると、不思議なことにアンモニア臭は全くしない。
瞬間的に悪臭を消したのはシャツの生地の働きによるものだ。同社が医療現場の依頼を受け、独自に開発し、平成20年に介護用として発売した。臭いのもとを吸着する効果のある物質「セラミックス」と、化学反応で臭いを消す「金属イオン」を使って生地を加工。同社の調査によると、臭いの発生から30秒後に、汗に含まれるアンモニア、酢酸と加齢臭のノネナール、おならの硫化水素を85%以上、消臭できる。100回洗濯しても、機能性は維持されるという。
「瞬間消臭」という商品名でインターネット通販を始めたところ、数日間で数百枚の在庫が品切れに。「14~84歳まで幅広い層から注文があった。介護に限らず消臭にはより広いニーズがあることが分かった」(担当者)。22年には一般向けに「デオエスト」(シャツ・3060円、パンツ・3290円)と商品名を改めた。ネットや東急ハンズで販売し、これまでに20万枚を売り上げている。
◆着心地を重視
肌着の消臭機能が注目され始めたのは、23年の東日本大震災後、夏の猛暑の中での節電で汗をかく機会が増えたことが背景にあるという。
衣料品大手「ユニクロ」(山口市)が今年3月、社会人の男女1千人を対象に実施した調査で、「汗で気になること」を尋ねたところ、「臭い」(59%)が最も多かった。一方、普段肌着を着用しない人(188人)の4割は「暑い」ことを理由に挙げている。
日本橋三越本店(東京都中央区)ではこの時期から、涼しく着ることのできる「冷感」の機能を備えた肌着が売れ始める。
機能性肌着には化学繊維が使われていることが多いが、ワコール(京都市)が今春発売した「肌さらさら綿100」(シャツ、ズボン下・各4860円)は綿生地に冷感加工を施した。特殊な編み方で化繊より高い通気性を実現。夏に向けて出足が好調という。
若者に人気なのがグンゼ(大阪市)の「シーク」(シャツ・3240円、パンツ・2700円など)。襟や袖口などが縫い目のない「切りっぱなし」で、ワイシャツなどに肌着のラインが浮き上がりにくい。糸をねじった「より加工」により、しゃりしゃりした肌触りでひんやりとした着心地を得られる。
三越伊勢丹オリジナルの肌着(シャツ・4212円、パンツ・3780円)も人気。伸縮性のある生地で表面積を増やし、吸汗機能を高めた。汗で生地が肌に張り付くのを抑えられる。
同店で肌着販売を担当する山口華奈さんは「機能性を重視する人が増えてきた。生地が薄く、着ていて涼しさを感じられるもののニーズが高い。一度着用すると、快適さからその後もリピーターになる場合が多い」と話している
(この記事は(産経新聞)から引用させて頂きました)
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◆8割超を除去
「瞬間的に臭いを消すことができます」
総合繊維メーカー、セーレン(東京都港区)の会議室。担当者はこう話すと、ポリケースにアンモニアを噴射した。その中に、白いシャツを入れて蓋を閉めて密封し、30秒間上下に振る。蓋を開けてみると、不思議なことにアンモニア臭は全くしない。
瞬間的に悪臭を消したのはシャツの生地の働きによるものだ。同社が医療現場の依頼を受け、独自に開発し、平成20年に介護用として発売した。臭いのもとを吸着する効果のある物質「セラミックス」と、化学反応で臭いを消す「金属イオン」を使って生地を加工。同社の調査によると、臭いの発生から30秒後に、汗に含まれるアンモニア、酢酸と加齢臭のノネナール、おならの硫化水素を85%以上、消臭できる。100回洗濯しても、機能性は維持されるという。
「瞬間消臭」という商品名でインターネット通販を始めたところ、数日間で数百枚の在庫が品切れに。「14~84歳まで幅広い層から注文があった。介護に限らず消臭にはより広いニーズがあることが分かった」(担当者)。22年には一般向けに「デオエスト」(シャツ・3060円、パンツ・3290円)と商品名を改めた。ネットや東急ハンズで販売し、これまでに20万枚を売り上げている。
◆着心地を重視
肌着の消臭機能が注目され始めたのは、23年の東日本大震災後、夏の猛暑の中での節電で汗をかく機会が増えたことが背景にあるという。
衣料品大手「ユニクロ」(山口市)が今年3月、社会人の男女1千人を対象に実施した調査で、「汗で気になること」を尋ねたところ、「臭い」(59%)が最も多かった。一方、普段肌着を着用しない人(188人)の4割は「暑い」ことを理由に挙げている。
日本橋三越本店(東京都中央区)ではこの時期から、涼しく着ることのできる「冷感」の機能を備えた肌着が売れ始める。
機能性肌着には化学繊維が使われていることが多いが、ワコール(京都市)が今春発売した「肌さらさら綿100」(シャツ、ズボン下・各4860円)は綿生地に冷感加工を施した。特殊な編み方で化繊より高い通気性を実現。夏に向けて出足が好調という。
若者に人気なのがグンゼ(大阪市)の「シーク」(シャツ・3240円、パンツ・2700円など)。襟や袖口などが縫い目のない「切りっぱなし」で、ワイシャツなどに肌着のラインが浮き上がりにくい。糸をねじった「より加工」により、しゃりしゃりした肌触りでひんやりとした着心地を得られる。
三越伊勢丹オリジナルの肌着(シャツ・4212円、パンツ・3780円)も人気。伸縮性のある生地で表面積を増やし、吸汗機能を高めた。汗で生地が肌に張り付くのを抑えられる。
同店で肌着販売を担当する山口華奈さんは「機能性を重視する人が増えてきた。生地が薄く、着ていて涼しさを感じられるもののニーズが高い。一度着用すると、快適さからその後もリピーターになる場合が多い」と話している
(この記事は(産経新聞)から引用させて頂きました)
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