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中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で、半端ない人気の日本人とは? [雑誌]




国家間では何かとデリケートな関係が続いている日本と中国。しかしそんな中国の若者から、絶大な支持を得る日本人がいることをご存じだろうか。中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」のフォロワーは60万人超、彼が出演する動画の総再生数は4億2千回(2016年3月現在)。6億人以上いると言われる中国ネットユーザーから熱い視線を注がれているのが、山下智博さん(30)だ。

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 7:3分けのヘアスタイルに、一昔前のデザインのメガネ……一昔前の公務員風のキャラの彼が人気の理由は、彼が中国の動画サイト「ビリビリ動画」でアップしている動画にある。彼は巧みな中国語に日本語を交えながら、日本のオススメスポットや使える日本語会話、日本の文化を紹介する番組「紳士の大体一分間」を毎日更新している。これが中国の若いネットユーザーに大人気なのだ。

 動画はバラエティー番組のようにテンポよく進み、会話や字幕も中国語が中心。その内容は、日本の腐女子に人気のスポット「乙女ロード」の紹介だったり、日本のアルバイト事情だったり……。日本人からするさほど目新しい情報ではなく、どちらかと言うと身近なものや、少し以前に流行した情報もある。そんな彼の動画が支持される背景には何があるのか。

 山下さんが中国に渡ったのは2010年。大阪芸術大学を卒業後、出身地である北海道で舞台に関わる仕事をしていた。実は、以前から海外で芸術活動をしたいと考えており、中国にも興味があったという山下さん。現地在住の友人のつてで中国に渡ることを決めた。現地の中国語学校に通うなかで、多少日本語が話せる中国人と知り合う機会が増えたが、そこで会話の中心になったのは日本アニメだった。

「中国の若者から見られる“日本”は、僕らが思っている以上に偏っていて、主にポップカルチャー、そのなかでもアニメがすごく見られていて。あとは男同士だと、AVの話になるんです、AVは中国で禁止されているので(笑い)。とにかく中国では、これらの日本の映像コンテンツがものすごく強かった」

 現在では版権処理された正規版が多く放送されているが、当時の中国で日本アニメの多くは海賊版として流通しており、日本ではそれが問題視されていた。しかし現地に渡って山下さんが感じたのは、そうした海賊版を自ら探してでも見ようとする、日本コンテンツに対する若者たちの強い興味だった。日本人よりも日本アニメに精通した中国人も多く、彼らが日本のコンテンツや情報に飢えていると感じた。

 そういった日本コンテンツへの情熱は中国版「コミケ」でも感じられたという。マンガ・アニメの祭典とされるコミケこと「コミックマーケット」は、日本では“オタク”のイベント、といったイメージが強い。だが、中国のそれは、まったく違った雰囲気だった。

「2010年に初めて中国のコミケを見学したんですが、ものすごいパワーを感じました。文化祭のような感じで、ものすごくポジティブな雰囲気なんです。中国には文化祭などの学校行事がないので、自分たちで何かを作って発表する場がない。そういった欲求が凝縮されて、コミケで発散されている感じがしました。中国のコミケには独自の催しもあって、アニメキャラクターに扮して劇を披露する“コスプレ演劇”があったり、アニメソングなんかに合わせて踊る、日本で言う“~を踊ってみた”のダンスコンテストがあったり。もうオタクっていう意識は全然なくて、若者が楽しむお祭りなんです」

 中国人との会話のきっかけとしてのアニメを見るようになった山下さんは、自身もすっかり日本アニメファンになり、コスプレ姿でコミケにも通うように……。13年には、ピカチュウのコスプレ姿で等身大人形「薇薇(ウェイウェイ)」とともにコミケ会場に向かう「痛い」動画をアップすると「おかしな日本人がいる!」とたちまちネット上で話題になった。この動画をシリーズでアップすると、再生回数はグングンと伸びていった。

 かなり変わった日本人として中国ですっかり市民権を得た山下さんは、14年には新しいネットバラエティー番組にも挑戦。それが中国の若者に日本の今を発信する動画「紳士の大体一分間」だった。

 日本アニメの聖地から日本語スラング、流行しているファッションアイテムまで、山下さんは曜日替わりでさまざまな日本の情報を動画で発信した。現在も毎日更新されているこの動画は、アップされるたびに全てのサイトで平均50~100万回を超える再生回数を記録、大きな支持を得ている。

 これまでアップした動画のなかでも注目されたもののひとつが、日本の高校生の「時間割」について紹介したもの。日本の高校生の時間割を表示するやいなや、動画には視聴者から悲鳴(のコメント)が相次いだ。

「受験戦争が激しい国というと韓国を思い浮かべますが、実は中国でもすごく過熱しているんです。中国の学生の時間割を見ると、真四角。朝7時~夜8時頃までびっしり授業が詰まっていて、それが月曜から日曜まで毎日なんです。学校は全寮制なので、ものすごくストイックな環境」(山下さん)

 そのため、日本の時間割を見た中国の学生の多くは、日本がうらやましい!と悲鳴を上げたという。

「日本の高校生の、土日休みの時間割を紹介したときには『うらやましい!』『日本に行きたい!』と悲鳴をあげる若者がものすごく多かったですね。中国で土日に授業がない学校の学生からも、日本の午後3時前後に授業が終わる時間割に衝撃を受けたようです。彼らは『俺たちの小学校の時間割じゃないか!』と愕然としていました」(山下さん)

 中国と日本が「近くて遠い国」であることを感じさせるエピソードでもある。

 中国のネット環境は特殊だ。フェイスブックやツイッター、日本のニコニコ動画などにはアクセスできないので、中国版ツイッター「微博」や、中国版ニコ動「ビリビリ動画」など、“国産”の媒体がその代わりを果たしている。

 こうした制約があるなかでも、国内ネットユーザーは6億人と言われ、ユーザー数では世界屈指。この特殊な環境に、山下さんは強く惹かれるという。

「僕はネットにも“国境”があってしかるべきかな、とも考えているんです。日本に鎖国時代があって、そのために日本独自の文化が生まれたように、中国のネットも外国の影響を受けないことで生まれる独自性があるんじゃないかと思います。世界とは違うテンポで発展していく気がして、楽しみですよね。僕はできればそれを、現地中国で、最前線で見てみたいと思っています」

 山下さんがネットを通じて、日中関係の“救世主”になる日も近い!?
(この記事は(dot.)から引用させて頂きました)


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