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上海ディズニー黄信号? お得意の偽物づくしとマナーの悪さ [ビジネス]





6月16日に開園を予定している上海ディズニーリゾートのチケット価格がこのほど発表され、中国国内では本土初のディズニーリゾートへの「興奮」が高まっている。だが、中国メディアによると、同国お得意の偽物商品の懸念が浮上。すでに偽物チケット、偽物ホテルなどが横行し、取り締まりを強化する当局といたちごっこも始まっているという。国の威信をかけた上海ディズニーはスムーズに開園できるのだろうか。

 上海ディズニーは投資総額が55億ドル(1ドル=113円で約6215億円)。「パイレーツ・オブ・カリビアン」をモチーフにしたエリアをはじめ6つのエリアで構成されている。「魔法がかかった童話のお城」には祥雲、ボタン、レンゲなど中国的な造形が施され、中国の伝統様式を取り入れた中国レストランが入るなど、「中国テイスト」をふんだんに盛り込むのが特徴だという。

 先日発表されたチケット価格は、1日券が大人で平日370元(1元=17.5円で約6475円)、週末や夏季などのピーク時になると499元(約8733円)となる。ちなみに、東京ディズニーリゾートが現在6900円(4月からは7400円)、ディズニーリゾートでは最も古い米カリフォルニアのディズニーランド・リゾートは99ドル(1万1187円)だ。

 中国メディアは、上海ディズニーの初年度の入場者数を1000万人以上、年間売り上げを240億元(約4200億円)と予想する。チケット収入は40億元程度で、残りの200億元はレストランやショッピングの収入という。昨年5月、上海市内に世界最大級のディズニーストアがオープンしたときには大勢の客が詰めかけ、開店からわずか30分未満で「行列禁止」になるほどにぎわったこともあり、上海ディスニー内での「爆買い」をかなり当て込んでいるといえるだろう。

 上海ディズニーは、中国の国家の威信をかけた施設であるともいえる。習近平国家主席は以前、「私が中国にもディズニーランドが必要だと思ったのは、東京や米オーランドのディズニーに行ったことがあるからだ」「中国には多様化した娯楽市場が必要だと思った」と漏らしたという。それだけに、当局は中国らしい“恥ずべき現象”に対して、かつてないほどの神経を使っている。

 まずは「偽物ディズニー」だ。海外メディアによると、中国政府は昨年11月、偽物ディズニー商品を対象にした取り締まりキャンペーンを開始した。また、上海ディズニー周辺を「ディズニー商標重点保護区」に指定し、偽物商品の販売を禁止しているという。偽物やコピーは当たり前の中国で、政府がディズニーに絞って取り締まりをするのは異例のことだ。

 さらに上海市は、施設周辺で稼働している「汚染度が高く、消費が多くて非効率」な153社を閉鎖する方向だという。大気汚染の改善が目的とされる。現地では青空が見られるとの期待が高まっているが、大気汚染の代名詞となったPM2.5(微小粒子状物質)を放置してきていながら、これもまた尋常ではない。ネット上では皮肉を込めて「ディズニーブルー」といわれている。

 それでも、中国人は“商魂”がたくましい。

 中国メディアによると、すでに中国国内には偽物ディズニー商品を製造する工場があり、警告を発する当局とのいたちごっこになっているそうだ。

 上海ディズニー周辺には早くも、無断で“ディズニー店”などの看板を掲げたホテルがあり、上海市は、調査で判明した偽の“ディズニー店”5店に対し、商標権侵害に当たるとして10万元(約190万円)の罰金処分を言い渡した。

 メッセンジャーアプリの「微信」(ウィーチャット)を通じて上海ディズニーのチケットを「無料でプレゼントする」と持ちかけ、ユーザーに返信させるという情報も出回り、上海ディズニー側がチケット情報は「公式ルートのみで発表する」などとして、詐欺話に乗らないよう呼びかけているという。

 中国では、北京に20年開業見通しのユニバーサル・スタジオが建設中である上、上海にはディズニーのほかに「レゴランド」が建設されることになり、まさに「遊園地ラッシュ」の様相となっている。香港メディアは、中国の遊園地は飽和状態にさしかかり、国内にある既存の遊園地は相次いで経営難に陥るとの見通しを示す。

 余波は香港ディズニーランドにも及ぼしそうだ。中国メディアによると、香港ディズニーは15年の会計年度で赤字に転落した。香港ディズニーは施設の規模が他のディズニーリゾートよりも小さいこともあり、集客力はいまひとつ。05年の開業から赤字が続き、12年にようやく黒字に転換したばかりだった。上海ディズニーの開業で、中国人客の減少は確実とみられ、16年度はさらなる赤字が避けられない見通しだ。

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 上海ディズニーにも課題はある。「夢の国」になれるかだ。

 東京ディズニーの接客対応の高さは、中国でも有名だ。客もアトラクションを待つ行列が長くても整然としている。その上、東京ディズニーはリピート率が高い。

 これに対し、中国人のマナーの悪さは世界中にとどろかせている。日本を訪れる中国人客をみても、行列を我慢できずに割り込んでくるし、温泉では「かけ湯」をしないまま湯船につかるというトラブルを起こす。

 上海ディズニーは間違いなく中国人であふれ、“中国流”になるだろう。場内の至る所で、いざこざやケンカが絶えない、目も当てられないほどの“恥ずべき国”にならないことを祈りたいものだ。
(この記事は(産経新聞)から引用させて頂きました)



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