吉松育美、脅迫被害を全面的に撤回 「違和感ある」謝罪文掲載の訳とは [雑誌]
「大手芸能事務所幹部のA氏から、脅迫やストーカーの被害を受けていた」として訴訟を起こしていたタレントの吉松育美氏が、2月10日付のブログで和解を発表、謝罪文を掲載した。
2012年のミス・インターナショナル世界大会で日本人初の優勝を果たした吉松氏は、同年12月、ブログやフェイスブックに「A氏から暴行を受けた」「業務を妨害された」「家族を脅迫された」などの主張を掲載、A氏を威力業務妨害などで訴えていた。
当サイトは14年3月14日付記事で吉松氏にインタビューを行っているが、同記事によると、吉松氏は12年春に大手芸能事務所に連れて行かれ、同グループに所属するように圧力を受けたという。
結局、吉松氏は独立の道を選ぶが、その直後からA氏の執拗な嫌がらせが始まる。13年6月には、A氏から吉松氏の実家や父親の携帯電話に連絡がいくようになり、川田亜子さん【編註:元TBSアナウンサーで08年に自殺】の名前を出して「(吉松氏が)同じような目に遭う」と言われたこともあったという。
また、成立寸前だったCM契約がクライアントへの圧力によって反故にされたり、自宅周辺を探偵が嗅ぎ回ったりと、公私共に甚大な被害を受けたため、吉松氏は警察に相談する。
13年12月には司法記者クラブで記者会見を開き、一連の経緯について説明したが、国内メディアが取り上げることは皆無だった。後日、外国人記者クラブで会見した際には、多くの海外メディアがニュースを配信、吉松氏は日本のメディアと芸能界の関係性にも疑問を持つようになる。
吉松氏は、このインタビューの中で「自分の仕事を奪われ人生を滅茶苦茶にされた」とも語っている。裁判は、A氏側が名誉毀損で反訴するなど泥沼の様相を呈していたが、今回の吉松氏の「(過去の発言などについて)全て撤回し、自分に非があることを認めます」という謝罪により、一応の収束を見せつつある。
●吉松氏「違和感を感じずにはいられない」
しかし、突然の和解、そして過去の主張の全面的な撤回と謝罪には、釈然としない印象を受けた向きも多いはずだ。そこで今回、改めて当サイトが吉松氏に取材を申し込むと、以下のような回答を得た。
「吉松は全面的に発言を撤回・謝罪した」と報じられていますが、事実でしょうか。A氏によるストーカー行為や、吉松さん本人およびご家族に対する脅迫行為なども、事実無根であったということでしょうか。
吉松育美氏 和解をしてしまった以上、和解のことに関して、私の口から一切お話ができないので心苦しいですが、ご理解いただきたいと思います。ただ、「事実無根」というようなことは、私からは一切言っていません。
今回のことで、とても勉強になりました。日本の法律のこと、日本国内での女性の生きにくさ、裁判の苦労など。そして、私の件を見守っていただいた多くのファンをはじめ一般の方々は、日本の芸能界やメディアのあり方など、多くのことに対して疑問を持ったり、今までとは違う見方をするようになったり、気づいたことは多くあるのかなと思っています。
この件は最初、日本のマスコミ内ではタブー扱いのような印象だったのですが、裁判の結果がこうだと、一斉にスポーツ紙が報じるまでになるのかと。ブログでも書きましたが、違和感を感じずにはいられない報道の仕方でした。芸能界とマスコミのつながりというものが、逆に露骨に表れた例だなと受け取る方も多かったようです。
私の裁判での結果は和解に終わりましたが、私みたいな者が声を出さなかったら、きっと変わるものも変わらないと思うので、これがいいきっかけになったらいいなと思っています。今後も、女性のために、微力ながら私にできることを務めていきたいと思います。
大手マスコミが決して取り上げることのない吉松氏の悲痛な叫びが、A氏の元に届く日はあるのだろうか。
(文=編集部)
(この記事はエンタメ総合(Business Journal)から引用させて頂きました)
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2012年のミス・インターナショナル世界大会で日本人初の優勝を果たした吉松氏は、同年12月、ブログやフェイスブックに「A氏から暴行を受けた」「業務を妨害された」「家族を脅迫された」などの主張を掲載、A氏を威力業務妨害などで訴えていた。
当サイトは14年3月14日付記事で吉松氏にインタビューを行っているが、同記事によると、吉松氏は12年春に大手芸能事務所に連れて行かれ、同グループに所属するように圧力を受けたという。
結局、吉松氏は独立の道を選ぶが、その直後からA氏の執拗な嫌がらせが始まる。13年6月には、A氏から吉松氏の実家や父親の携帯電話に連絡がいくようになり、川田亜子さん【編註:元TBSアナウンサーで08年に自殺】の名前を出して「(吉松氏が)同じような目に遭う」と言われたこともあったという。
また、成立寸前だったCM契約がクライアントへの圧力によって反故にされたり、自宅周辺を探偵が嗅ぎ回ったりと、公私共に甚大な被害を受けたため、吉松氏は警察に相談する。
13年12月には司法記者クラブで記者会見を開き、一連の経緯について説明したが、国内メディアが取り上げることは皆無だった。後日、外国人記者クラブで会見した際には、多くの海外メディアがニュースを配信、吉松氏は日本のメディアと芸能界の関係性にも疑問を持つようになる。
吉松氏は、このインタビューの中で「自分の仕事を奪われ人生を滅茶苦茶にされた」とも語っている。裁判は、A氏側が名誉毀損で反訴するなど泥沼の様相を呈していたが、今回の吉松氏の「(過去の発言などについて)全て撤回し、自分に非があることを認めます」という謝罪により、一応の収束を見せつつある。
●吉松氏「違和感を感じずにはいられない」
しかし、突然の和解、そして過去の主張の全面的な撤回と謝罪には、釈然としない印象を受けた向きも多いはずだ。そこで今回、改めて当サイトが吉松氏に取材を申し込むと、以下のような回答を得た。
「吉松は全面的に発言を撤回・謝罪した」と報じられていますが、事実でしょうか。A氏によるストーカー行為や、吉松さん本人およびご家族に対する脅迫行為なども、事実無根であったということでしょうか。
吉松育美氏 和解をしてしまった以上、和解のことに関して、私の口から一切お話ができないので心苦しいですが、ご理解いただきたいと思います。ただ、「事実無根」というようなことは、私からは一切言っていません。
今回のことで、とても勉強になりました。日本の法律のこと、日本国内での女性の生きにくさ、裁判の苦労など。そして、私の件を見守っていただいた多くのファンをはじめ一般の方々は、日本の芸能界やメディアのあり方など、多くのことに対して疑問を持ったり、今までとは違う見方をするようになったり、気づいたことは多くあるのかなと思っています。
この件は最初、日本のマスコミ内ではタブー扱いのような印象だったのですが、裁判の結果がこうだと、一斉にスポーツ紙が報じるまでになるのかと。ブログでも書きましたが、違和感を感じずにはいられない報道の仕方でした。芸能界とマスコミのつながりというものが、逆に露骨に表れた例だなと受け取る方も多かったようです。
私の裁判での結果は和解に終わりましたが、私みたいな者が声を出さなかったら、きっと変わるものも変わらないと思うので、これがいいきっかけになったらいいなと思っています。今後も、女性のために、微力ながら私にできることを務めていきたいと思います。
大手マスコミが決して取り上げることのない吉松氏の悲痛な叫びが、A氏の元に届く日はあるのだろうか。
(文=編集部)
(この記事はエンタメ総合(Business Journal)から引用させて頂きました)
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